エルサレム、三大宗教の聖地巡りとパレスチナ問題について
訪れる前まではもっと情勢不安定でピリピリした雰囲気があるのかと思いきや、街はいたって平穏な雰囲気(昼間は)。
とりあえず最初に行ってみた新市街。
清潔でヨーロッパの街のような雰囲気。
旧市街の城壁の中は、細い路地が迷路のように入り組んでいます。
ここがイエスが有罪判決を受け、十字架を背負わされて磔の刑に処され、命を落とした場所、ゴルゴダの丘。
イエスの死後、香油が塗られた台。
無宗教のぼくらは感じるところが少ないものの、触れてみて少しだけ歴史と信仰心に触れてみる。
イエスのお墓。
途中途中で、何かがあった場所ごとに14留で祈りを捧げます。
聖母マリアが見守った場所。
イエスがつまずいた場所の一つ。(全部で3回つまずいたらしい)
さらに時を遡って、イエスが刑の前日に弟子たちに教えを説いた最後の晩餐の部屋は、旧市街の南の城壁を出た場所にあります。
何もない質素な部屋。
ダ・ヴィンチの最後の晩餐の画とはだいぶかけ離れてる気がするが。。
(参考にダ・ヴィンチの最後の晩餐)
壁は男女で分かれています。
何回か行きましたが、常に大勢のユダヤ教徒が祈りを捧げていました。
イスラム教の聖地、岩のドーム。
岩のドームの内部は、今現在イスラム教徒しか入れなくなっていて、これがある神殿の丘にも、一般旅行者が入れる時間はすごく限られています。
僕らがわかった中では、日曜日の8時〜10時。
しかも、嘆きの壁から少し南に行ったモロッコゲートからしか入れない。
もしいく場合は前日までに下調べ必須!
(ぼくらはイブじいの家で知り合った関さんにまかせっきりでついていけましたが)
ようやく入れた神殿の丘。
ムハンマドが昇天した場所とされる岩のドーム。
青ベースのタイル装飾が美しい。
ちなみにダメもとで壊れたズームレンズを使ってみたところ、、
150mmぐらいのところでピントが合う位置を発見!
壊れたズームレンズから、単焦点ズームレンズに格上げ!
つってもズーム過ぎて使える場面少な!!
自由にズームが使えないショックは今だ癒えず。。
このときはヨルダンに帰る直前だったから現地通貨を国境越え分ギリギリしか持ってなくてなんにも買えない状態だったんだけど、なんと関さんがパッションフルーツシェイクをおごってくれるという太っ腹!!
あなたは神か??
エルサレムが僕らにとっても聖地となった瞬間。笑
暑い中で歩き回った後のシェイクは格別にうまかった!!
イエス生誕の地と言われるベツレヘム。
街のど真ん中にあるイエスの生誕教会。
内部は改装中でちょっと残念な感じ。。
地下の、イエスが生まれた場所には星のマーク。
生誕教会から5分ぐらいのところにあるミルク・グロット。
聖母マリアの母乳が数滴こぼれたことで、周辺の岩が全て真っ白になったという伝説がある教会。
バンクシーは素性不明の社会風刺画のストリートアーティスト。(にわか知識笑)
兵士を検問する少女。
狙われる平和の象徴白い鳩。
「へー、こんなとこにもスタバあるんだー(゚∀゚)」
と感心してたら、翌日。
おれ「(まじで?パクリ??(ll゚ω゚)?)」
確かに写真をよく見たら「STERBACKS BETHLEHEM」
ニセモノだーーー!!(ll゚д゚ll)
ところで、パレスチナ人はどこに行ってもフレンドリーでいい人が多い。
ベツレヘムを歩いていると、多くの人から「ウェルカム!」と言われます。
イブラヒムじいさんも口グセのようにウェルカム連発するし、国民性として根付いてるんですね〜。
観光編はここまで。
「エルサレムは安全(昼間は)」と書いたりしてましたが、実は夜は少し物騒。
と言っても、パレスチナ人が怖いわけではなく、むしろ前述したようにいい人が多いけど、少し複雑な事情。
それに対して警察が催涙弾やゴム弾で応戦して、ほぼ毎晩ドンパチやってました。。
(イブラヒムハウスの屋上から、若者が警察に投石してるところ)
催涙ガスの匂いは初めて嗅いだけど、なんか生ゴミみたいな匂い。
1度モロに浴びたときはめっちゃ目にしみて目が開けられませんでした。
超絶簡単におさらいしてみると、
- パレスチナ人もユダヤ人も遠い昔にはこの地に王国を築いていて、「おれらのもんだ!」と主張
- 第一次世界大戦のときにイギリス(鬼畜紳士)の三枚舌外交でどっちにも「ここは君らの土地だから建国後押しするよ〜」っていう鬼畜外交をしたことでさらにややこしくなる
- ユダヤ人を自国から追い出したい欧州大国や、ユダヤ人の票が力を持つアメリカの後押しによって、国連がイスラエル建国を認めるけど、パレスチナ人は当然納得がいかない
- 和平に近づいた時期もあった(1993年のオスロ合意)ものの、問題は解決せず、イスラエルはアメリカから武器提供受けてるし、パレスチナのハマスはイラクなどアラブ諸国から武器提供うけてるし、戦闘は一向に治まらない状態
ということ。
戦争は良くないんだが、戦わないと自分が自由に暮らせる国がなくなると考えると、戦争ダメ!だけでは片付けられない複雑な問題。当事者じゃないのに簡単に「こうすべき!」とは言えない。
それにしてもイギリスはいつの時代も鬼畜だな!!(アヘン戦争とかもうね。。)
というわけで、3大生地巡りもパレスチナ問題に触れたことも、どちらも心に残る旅でした。
(いつも陽気なイブラヒムじいさんと)