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30才までに叶えたかった、夫婦ふたりの世界旅行記。インスタに写真あげてます!ID:ucchiii0310

エルサレム、三大宗教の聖地巡りとパレスチナ問題について

エルサレムの旧市街の城壁の中に、ユダヤ教キリスト教イスラム教の聖地が集まっています。
訪れる前まではもっと情勢不安定でピリピリした雰囲気があるのかと思いきや、街はいたって平穏な雰囲気(昼間は)。

とりあえず最初に行ってみた新市街。
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清潔でヨーロッパの街のような雰囲気。
ちなみに、エルサレムの物価は高いです。日本と同じか、ものによっては少し高いぐらい。缶ジュースが5シュケル=150円とか。

旧市街の城壁の中は、細い路地が迷路のように入り組んでいます。
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ここがイエスが有罪判決を受け、十字架を背負わされて磔の刑に処され、命を落とした場所、ゴルゴダの丘
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イエスの死後、香油が塗られた台。
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無宗教のぼくらは感じるところが少ないものの、触れてみて少しだけ歴史と信仰心に触れてみる。

イエスのお墓。
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安息日の金曜の夕方には、イエスが有罪判決を受けたエッケ・ホモ教会から磔にされたゴルゴダの丘聖墳墓教会までの悲しみの道(ヴィア・ドロローサ)を、祈りながら歩くという行事がありました。
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途中途中で、何かがあった場所ごとに14留で祈りを捧げます。

聖母マリアが見守った場所。
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イエスがつまずいた場所の一つ。(全部で3回つまずいたらしい)
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さらに時を遡って、イエスが刑の前日に弟子たちに教えを説いた最後の晩餐の部屋は、旧市街の南の城壁を出た場所にあります。

何もない質素な部屋。
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ダ・ヴィンチの最後の晩餐の画とはだいぶかけ離れてる気がするが。。
(参考にダ・ヴィンチの最後の晩餐)
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イエス生誕の地にも訪れたんですが、エルサレムではなくベツレヘムというパレスチナ自治区内の街なので、それは後ほど。

そしてお次はユダヤ教の聖地、嘆きの壁
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この内部は今はイスラムの聖地、岩のドームですが、昔はユダヤ教で最も神聖な神殿だったらしく、その名残のある壁が聖地となっているらしい。
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壁は男女で分かれています。
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何回か行きましたが、常に大勢のユダヤ教徒が祈りを捧げていました。


イスラム教の聖地、岩のドーム。
岩のドームの内部は、今現在イスラム教徒しか入れなくなっていて、これがある神殿の丘にも、一般旅行者が入れる時間はすごく限られています。
僕らがわかった中では、日曜日の8時〜10時。
しかも、嘆きの壁から少し南に行ったモロッコゲートからしか入れない。
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もしいく場合は前日までに下調べ必須!
(ぼくらはイブじいの家で知り合った関さんにまかせっきりでついていけましたが)

ようやく入れた神殿の丘。
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ムハンマドが昇天した場所とされる岩のドーム。
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青ベースのタイル装飾が美しい。
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ちなみにダメもとで壊れたズームレンズを使ってみたところ、、
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150mmぐらいのところでピントが合う位置を発見!
壊れたズームレンズから、単焦点ズームレンズに格上げ!
つってもズーム過ぎて使える場面少な!!
自由にズームが使えないショックは今だ癒えず。。

このときはヨルダンに帰る直前だったから現地通貨を国境越え分ギリギリしか持ってなくてなんにも買えない状態だったんだけど、なんと関さんがパッションフルーツシェイクをおごってくれるという太っ腹!!
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あなたは神か??
エルサレムが僕らにとっても聖地となった瞬間。笑
暑い中で歩き回った後のシェイクは格別にうまかった!!


イエス生誕の地と言われるベツレヘム
エルサレムからバスで40分ぐらいのところだけど、ここはパレスチナ自治区の中にあって、通行にはパスポートチェックがあります。

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街のど真ん中にあるイエスの生誕教会。
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内部は改装中でちょっと残念な感じ。。

地下の、イエスが生まれた場所には星のマーク。
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生誕教会から5分ぐらいのところにあるミルク・グロット。
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聖母マリアの母乳が数滴こぼれたことで、周辺の岩が全て真っ白になったという伝説がある教会。


ベツレヘムのもう一つの見所は、隔離壁や街の壁に点在するバンクシーのアート。
バンクシーは素性不明の社会風刺画のストリートアーティスト。(にわか知識笑)

兵士を検問する少女。
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狙われる平和の象徴白い鳩。
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ベツレヘムの中心部にあるスターバックス(?)
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「へー、こんなとこにもスタバあるんだー(゚∀゚)」
と感心してたら、翌日。
ベツレヘムスターバックスのパクリみたいなのありましたねー。」
おれ「(まじで?パクリ??(ll゚ω゚)?)」
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確かに写真をよく見たら「STERBACKS BETHLEHEM」
ニセモノだーーー!!(ll゚д゚ll)

ところで、パレスチナ人はどこに行ってもフレンドリーでいい人が多い。
ベツレヘムを歩いていると、多くの人から「ウェルカム!」と言われます。
イブラヒムじいさんも口グセのようにウェルカム連発するし、国民性として根付いてるんですね〜。

観光編はここまで。

エルサレムは安全(昼間は)」と書いたりしてましたが、実は夜は少し物騒。
エルサレムの旧市街や新市街の中心部は夜も全然安全ですが、イブラヒムさんのお家の周辺はパレスチナ人が多く住んでいて、かなり物騒です。イブラヒムさんもパレスチナ人
と言っても、パレスチナ人が怖いわけではなく、むしろ前述したようにいい人が多いけど、少し複雑な事情。

日本のニュースでも流れているように、イスラエルハマスが統率するパレスチナ自治区ガザ地区を攻撃しています。
関さんから聞いた話では、イスラエルハマスが築いてきた地下通路(ガザからエジプトなどに続く通路で武器搬入に使われる可能性がある)をぶっ壊したいっていうのが空爆の本音らしい。
エルサレムに住むパレスチナ人の若者たちはそれに怒っていて(当然)、夜になると警官に対して投石などによって怒りをぶつけます。
それに対して警察が催涙弾やゴム弾で応戦して、ほぼ毎晩ドンパチやってました。。
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(イブラヒムハウスの屋上から、若者が警察に投石してるところ)
催涙ガスの匂いは初めて嗅いだけど、なんか生ゴミみたいな匂い。
1度モロに浴びたときはめっちゃ目にしみて目が開けられませんでした。

おれもここに来るまでは深く調べてなかったけど、パレスチナ人(アラブ人)とユダヤ人の領土争いだけじゃなく、欧米諸国の思惑に翻弄されてて、実にかわいそうな状態。
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超絶簡単におさらいしてみると、
ということ。
戦争は良くないんだが、戦わないと自分が自由に暮らせる国がなくなると考えると、戦争ダメ!だけでは片付けられない複雑な問題。当事者じゃないのに簡単に「こうすべき!」とは言えない。
それにしてもイギリスはいつの時代も鬼畜だな!!(アヘン戦争とかもうね。。)

というわけで、3大生地巡りもパレスチナ問題に触れたことも、どちらも心に残る旅でした。
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(いつも陽気なイブラヒムじいさんと)